実地踏査型研修旅行とは
今の社会は、「非認知能力」や「考える力」が重要視されるようになっています。非認知能力とは、読み書き・計算などのように数値化できない「生きていくために必要な力」のことであり、意欲や自制心、計画性や創造性などがこれに相当します。
また、変化が速く、先が見通せない時代では、問題や答えは与えられるものではなく、自分で課題を設定し、自分なりの解を出すことが、皆さんに求められる力の一つになります。こうした力を身につけることを目的として、実地踏査型研修旅行を実施します。
実地踏査型研修旅行の目的
- 現在の受動的な修学旅行の改革
- これからの時代に必要な力の育成
- 高校における多様な学びの機会の創出
実地踏査型研修旅行のコンセプト
- 好奇心・主体性を持つ
- 個人の探究テーマを追求する
- 一貫部教育の集大成(アカデミック)
実地踏査型研修旅行で実現できること
実地踏査型研修旅行では、自ら興味のあるテーマを選び、自分で新しい課題を設定し、自分で解決方法を考えながら結論を導き出します。
普段の授業のレポートなどでは、参考文献を調べたりまとめたりしながら、世の中にある答えを取捨選択することが多いですが、実地踏査型研修旅行では、すでに社会に答えがあることをまとめる、他の人の意見をまとめるだけでは不十分です。
自らの興味に従って、オリジナルの課題・仮説を設定し、それを現地で調査し、考察する。
本課題を通して、『自分で考える』ことを突き詰める学習です。
実地踏査型研修旅行は、行き先もテーマも自由です。自由とは、自分が決定する権利を持つことと引き換えに、自分でその決定の責任を持つ必要があります。
好奇心や主体性、探求テーマを見つけ、追求する。主体的な学びの力を伸ばします。
実地踏査型研修旅行の具体的な流れ
-
STEP.01
- テーマを考えよう!
-
4月~6月
探求したい分野を検討する、行き先を検討する
7月~9月
仮の行程を考える、行き先の決定
夏休み
事前調査レポートの策定
-
STEP.02
- 実地踏査に向けた準備をしよう!
-
9月~12月
オリジナルの課題・仮説を設定する、事前調査の実施
冬休み
事前調査レポートの策定
1月~2月
事前調査の実施、行程の決定
-
STEP.03
- 実地踏査の本番
-
2月
実地踏査本番
-
- STEP.04事後レポートを作成しよう!
-
3月
事後レポートの作成
3月下旬
プレゼンテーションによる研究発表
年間スケジュール
2021年度の実施例
実地踏査に向けた校外学習
高校2年生までに様々な校外学習を経験。集大成として、実地踏査型の研修旅行を行います。