成徳の目指す教育(ビジョン100)

学園創立100年(2025年)を目指して

「成徳」の精神を持つグローバル人材

21世紀におけるグローバル化の進展により、国や企業の枠組みを超えてリーダーシップやコミュニケーション力を発揮できる「グローバル人材」の育成が、日本の教育界の取り組むべき最大の課題となっています。

「グローバル人材」には、語学力はもとより、①主体的な思考、意見を持ち、行動できる、②チャレンジ、リトライができる、③多様性を理解し、受容し、多様なものと連帯できるマインドがある、④日本人としてのアイデンティティーを持つ、ことが求められています。

東京成徳学園の建学の精神は、「徳を成す人間の育成」です。21世紀における本学園の教育目標は、建学以来培ってきた学園の「成徳」の精神をグローバル社会の中で発揮することのできるグローバル人材の育成です。

東京成徳ビジョン100では、学園が目指す将来像を「「成徳」の精神を持つグローバル人材の育成」として、①教育体制、②経営基盤、③ネットワークの3つの課題について重点目標を定め、その実現のための戦略を構築しました。

教育体制の目標

学園全体としてグローバル人材育成のため、教育環境を重点整備

学園全体の英語コミュニケーション能力の向上とIT教育の取り組みと成果を把握するとともに、自らその推進に当たる専門組織を設置します。

各教育段階で重点目標を掲げ、教育体制を整備

各教育段階の重点目標

高等教育

社会のニーズに対応した
学部・学科編成

教育の質の向上

就業力や社会人基礎力の
育成での社会的評価の獲得

大学・短期大学の発展に
つながるグローバル化

中等教育

創造性とチャレンジ精神の
滋養

教育の質の向上

グローバル人材育成での
社会的評価の獲得

大学入試の変化等にともなう
教育内容の変化への対応

幼児教育

幼児教育環境の変化に対応
する幼児教育プログラムの
再構築

大学、短期大学、両幼稚園
間での連携の深化

東京成徳大学中学・高等学校 教育体制の戦略

私学の中高一貫校としてのブランディングを確立
今後も他の公立私学との差別化を明確に

今後10年間に向け、少子化の波を受けた私学間の競合の激化が見込まれる今、公立学校との差別化や中高一貫教育の推進により中等教育全体の質を高めることが必要です。今後はさらに以下の重点目標を達成し、他の私学との差別化を図ります。

重点目標 創造性とチャレンジ精神を涵養し主体的に学び、
考え、行動する人材を育成
施策 ●建学の精神「成徳」を有し主体的に学び、考え、行動する人材を育成します。自分の生き方を考える講座「自分を深める学習」を深化させ、主体的な学びの核とします。

●理数教育を改善強化します。クリティカル・シンキング・プログラムやワークショップなど能動的な活動を取り入れ、教育方法の質的転換を図っていきます。

●「文“部"両道」をスローガンに課外活動や生徒会、行事への参加を奨励。主体的に取り組む姿勢や、仲間と連携して目標や課題にチャレンジして達成する経験を身につけさせます。

●教育方法の転換・改善に対応して、教員の組織的な研修体制を強化します。
重点目標 グローバル人材の育成の強化を図るとともに
社会的評価の獲得を目指して
施策 ●意欲と行動力に富む人材を育成します。とくに中高一貫教育では、海外留学の必修化を検討し、グローバル人材育成の強化を図ります。異文化理解とコミュニケーション能力を向上させるため、留学機会の拡大と留学生受け入れによる校内の国際化や海外教育協力校との連携と積極的交流(アメリカ、オセアニア、アジア地区など10校程度)を行います。

●英語教育の改善のため以下の具体的な諸施策を実施します。①教員の指導力向上(研修の充実)、②英語コミュニケーション能力の向上、③スピーチコンテスト、プレゼンテーションコンテストなどの実施や、TOEFLテスト等の国際的基準を満たす語学検定試験挑戦への取り組み、④外国人教員増員などによる日常的に英語を話す機会の拡大

●ICTの活用と情報リテラシー教育を推進します。
重点目標 大学入試の変化等にともなう
教育内容の変化への対応
施策 ●教科研究研修会参加などにより、個々の教員の指導力向上を図ります。

●大学入試改革の内容と実施の状況を検証し、生徒の高等教育への進学希望をかなえる進路指導を行います。

●年度毎に進学目標を設定し、その実現に向けて取り組んでいきます。