校長メッセージ

「成徳」の精神を持つグローバル人材の育成へ

東京成徳大学中学・高等学校 校長 木内秀樹

創設者・菅澤重雄は創立の際、「教育の要は徳育である」とし、「徳を成す人間の育成」を建学の精神としました。
学校創立100年を迎えるにあたり、改めて「徳を成す」という意味をしっかりと考えることが大切だと考えています。

社会変化はこれからますます大きく、様々な分野で早い速度で起きることが予想されます。こうした不透明なグローバル社会において最も大切なのは、他者に対してあたたかい気持ちで接しながら多様な価値観を理解し、自ら主体的かつ創造性を持って学び、失敗を恐れずにチャレンジし続けることが必要であると考えています。本校では、このような人物を「自律した学習者(Distinguished Learner)」と位置づけており、育てたい真のグローバル人材像としています。

中高6か年という、生徒たちにとって人間形成に重要な期間であることを認識し、本校では多くの経験を踏まえながら必要なスキルを獲得し、真のグローバル人材として育てていくため、「未来を見据え」・「世界を知る」・「自分を拓く」というコンセプトを念頭におきながら、ICT活用、海外留学、探究学習など、様々なプログラムを実施し、「自律した学習者」へ向かう教育活動を展開しています。
また、本校伝統の「自分を深める学習」では、他者の意見を聴きディスカッションすることにより、批判的意識を育て、自ら深く考える習慣を身につけることができます。

本校としては、「徳を成す」ということは、信頼される人になるということではないかと考えます。
『成徳の精神を持ったグローバルに活躍できる人材』を育むため、変化を恐れず、積極的かつ、柔軟に対応していく学校でありたいと、教師陣と共に取り組み、常に教育のアップデートを図っています。