入試の特色

東京成徳の入試の特色について

入試の特色

2科/4科の<教科型>の試験となります。
全ての入試回で特待判定を行います。ただし、各一般選抜入試は4科での判定となります。詳細は募集要項ページをご覧ください。

特待生判定について

本学園「奨学金規程」に基づき、学費免除となる成績優秀者を特待生として選抜する。
特待生の合格は、「特待A合格」と「特待B合格」の2種とする。
特待A合格者は、入学金と中学2年間の授業料及び維持費が全額免除される。
特待B合格者は、入学金の全額が免除される。

特待判定は試験の全科目合計点で判定します。
特待A合格が80%以上、特待B合格が75%~79%の得点を取れていれば、その時点で特待合格となります。
試験回は全部で6回設けているので、チャレンジ受験も可能です。また一度でも特待合格判定を受けていれば、他の試験回の結果は関係ありません。

各科目の出題の方針

国語

本校の入試問題は、「長文読解問題」2題と「漢字に関する問題」で構成されています。

「長文読解問題」で出題する文章の種類は小説・物語文・随筆などの文学的文章と、説明文・解説文・論説文・評論文などの説明的文章です。前者は、登場人物の心情、場面や情景、文章の組み立て方やつながり方などを理解する力があるかどうかをみるために、後者は、論理の筋道を追いながら、筆者の考え方を読みとる力があるかどうかをみるために出題します。

「長文読解問題」は、あくまでも基本を重視した問題です。記述式、選択肢式、空所補充式などからなる様々な内容吟味問題で構成されています。段落と段落の関係、重要語句、中心となる文などをしっかりとつかんだうえで、文章全体の要旨を把握し、文脈にそった正確な読解と設問の条件に沿った解答を心がけてください。

「漢字に関する問題」では、小学校で習った漢字の「読み」「書き」が出題されます。日頃使わない単語や表現も出題されるかもしれません。前後の内容から意味を想像してみたり、同じ音や訓の漢字を調べたりする習慣をつけておくとよいでしょう。一つ一つの漢字が持つ意味や熟語の意味と読みをこまめに辞書で調べて確認することが、漢字に強くなる秘訣です。

POINT

入試問題のレベルはどれも標準的なものです。本番を想定して、たくさんの問題を実際に解いてみることはとても重要ですが、解いた後には、自分の答が合っているかどうかを確認するだけではなく、解いていく筋道を振り返りながら、なぜその答になるのかをよく考えましょう。
また、本や新聞を読んだら、自分の感想や意見を文章にまとめたり、気になった部分の要約文を書いたりすることも、総合的な国語力を高めるのにとても効果的です。最初は短いものでもかまいません。自ら進んで文章を書く習慣を身に付けておきましょう。

算数

出題方針は、次の3つです。

①計算の正確さをみる
②計算以外の小学校で学ぶ基本事項をしっかり理解しているかどうかをみる
③図形の問題・場合の数の問題・融合問題などで発想力をみる。

対策としては、まず計算力(正確さと速さ)をつけることです。途中までの考え方がどんなに正しくても、計算の結果がすべてです。計算式をていねいに書き、まちがえたときには、どこでまちがったかを必ずチェックすることです。簡単な四則計算を求める計算や単位計算なども毎日少しずつ練習し、習慣づけることが重要です。長い計算や複雑すぎるものは必要ありません。まちがえたら直せばよい、という姿勢ではなく、常に実際の試験を受けている気持ちで練習することが大切です。

次に、全分野について基礎をしっかり固めましょう。このためには、教科書や参考書の例題などをマスターすることです。これをいい加減にすると、複合問題では手も足も出せなくなります。本校の問題は、解き方の適用のしかたが難しいというものではなく、知っていさえすれば解けるものばかりです。図形などは特に念入りに重要事項をノートにまとめておきましょう。

重要事項(基礎)に自信がついてきたら、いよいよ実戦的な問題にかかります。問題集の基本問題を、どの分野のどの解法を使えばよいか、何のどのような性質を利用すればよいかがすぐわかるようになるまで数をこなします。計算や式・図などは必ずノートに順々にていねいに書きながら解いていくことが大切です。
この段階を終えたら、標準レベルの問題を解いてみましょう。

POINT

解けない問題でも何回でもねばって自力で解く姿勢が大切です。苦手な単元をそのままにしたり、かたよった練習をしたりしないように注意してください。

社会

①地理に関する問題
②歴史に関する問題
③公民(暮らしと政治など)

上記に関する問題を柱に作成しますが、内容によっては、上記①~③の複合問題となる場合もあります。

いずれの問題も、知識を問うだけでなく、社会的なものの見方や考え方ができるかどうか、与えられた資料などを読み取り、理解し、活用することができるかどうか、ということもみていきます。
また、時事問題についても出題することがありますが、どれだけその時事問題について知っているか、ということだけではなく、その時事問題のどういうところが「問題」なのかをきちんと理解しているかどうかを問うこともあります。

対策としては、まず、基礎力を固めることです。

3年生から6年生までの教科書の内容をしっかりと学習してください。いくら社会的なものの見方や資料活用能力が問われるとはいっても、何も覚える必要がない、というわけではありません。
たとえば、源頼朝などの歴史上の重要人物の名前や応仁の乱といった歴史上のできごとの名称、基本的な地名や国名、国会や国際連合などの機関の名称で、小学校の教科書に取り上げられるようなものは、知っているものとして問題を作成します。

POINT

教科書や参考書に漢字で表記されているものは、正確に漢字で書けるようにしておいてください。次に、教科書などに掲載されているグラフや表、地図などを見る習慣をつけておいてください。
グラフや表を使った問題を解くためには、多くの資料を見て日頃から資料の見方を理解しておくことが必要です。そして、常に問題意識を持つことが大切です。
「何が問題なんだろう」「どうすればこの問題を解決することができるのだろう」といったことを、常日頃から考えることで、社会科的なものの見方や考え方を養うよう心がけてください。

理科

理科の問題では、主に、自然科学における基本的な知識を問う形式と、実験や観察について論理的に考えながら結果を導いていく能力を見る形式の、2種類の出題形式があります。
また、大問では、物理・化学(力・電流・光・音・熱・気体・水溶液・燃え方…)分野から2問、生物(植物・動物・生き物のつながり…)分野から1問、地学(天気・星・太陽と月・川・土地のつくり…)分野から1問、さらに、これらの4分野・科学全般にわたる総合問題・科学に関する時事問題の中から1問の、合計5問を出題する予定です。
時事問題では、環境問題や自然災害、その他話題になったニュースなどから出題します。

どの分野についても、本校中学における理科のコンセプトである「自ら観て、触れて(実行して)、考える」ということを中心に受験生の力を確かめたいと考えています。

対策としては、各分野(物理・化学・生物・地学)の基本的な語句・用語を覚えるだけでなく、実験器具の取り扱い方、実験や観察をする際の注意事項、データ分析などまで学習しておきましょう。
また、環境問題等の時事問題では、新聞やニュースなどで大きく取りあげられているテーマについてチェックしておくと良いでしょう。

日頃から、「何故そうなるのだろう?どういう原理なのだろう?」と疑問に感じたことがあったら、そのままにせず自分で調べたり聞いたりして、解決するように心がけてください。

POINT

小学校の教科書は、先生によって授業の中で広く展開・発展させる前提で、基本的な事柄の問題提起が中心の内容となっています。ですから、学習内容の復習をしようと思うと、充分とは言いづらい一面があります。
これを補うものとして、やはり参考書が必要になります。1冊目の参考書としては、図などを活用したまとめのページがしっかりとしたものをお勧めします。学習のポイントとしては、図などを使った解説部分をしっかりと確認しておきましょう。
その上で各種問題に取り組み、知識を確実なものとしてください。