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2019年01月21日 伸ばすメソッド海外留学

17/01/2019 Thu

本日より日本からの引率である私は、あえて朝は顔を出さないようにしています。生徒たちには、NZにいる間は何かあったら、NZにいる人に頼るというルールを繰り返し伝えてきてはいますが、やはり私の顔を見るとどうしてもまず私に話しかけようとしてしまいます。初めての場所での生活で、わからないことを人に聞くことはとても大切なことなので、遠慮せずにどんどん尋ねて欲しいのですが、それが私では日本にいるのと全く変わりがありませんので、毎年このぐらいから、特に午前中は生徒たちと顔を合わせないように気をつけています。その分、アドバイザーさんたちが、出欠のチェックや遅刻連絡の受付、ホストファミリーとの応対など、様々対応してくれています。

 今日明日は午後のアクティビティはClass4~6に同行します。今日はオークランド博物館を訪れます。Auckland Domain(ドメイン)と呼ばれるオークランド最大の公園の中心に位置しており、正式名称をAuckland War Memorial Museumといいます。その名の通り、NZの歴史における戦争の過程を展示しているフロアもあり、先住民マオリとヨーロッパ系移民の入植による戦闘から、第2次世界大戦までの歴史を学ぶことができます。
 例年、路線バスで移動してのですが、今年は専用のバスをチャーターしてくださり、往復に要する時間がずいぶん短縮されました。

01出発前点呼
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02今年は専用バスが出ました
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>03さあみんなミュージアムに入るよ!
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04入館前に集合写真
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05建物の屋根まで入れるとこんな高さです
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06全景だとこのぐらいの大きさです
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1階(Grand)のテーマはPacific Peopleはマオリと南太平洋文化を中心とした展示エリアで、 NZ人がマオリ文化を、単なる文化遺産としてではなく、NZ人としてのアイデンティティーとして大切に守り続けていることがよくわかります。
 2階(LEVEL 1)のテーマはNatural Historyとされており、NZの地理や生態系に関する展示になっています。特にVolcano(火山)のコーナーは、オークランドにも火山の痕跡がいたるところに見られるように、NZ人の生活に直結していますので、オークランド近郊で海底火山が噴火したらどうなるかというシミュレーションハウスでの体験など、生徒たちにも人気のあるコーナーです。また、このフロアでは、キウィやモアというNZ固有の動物についても詳しく学ぶことができます。残念ながら、本日は駆け足での見学でしたから、ゆっくりは見られなかったと思いますが。
 3階(LEVEL 2)は私が個人的に一番見せたい場所です。Scars on the Heart(心の傷)というテーマで、NZが経験してきた戦争に関する展示です。先住民族であるマオリとヨーロッパからの入植者との戦いとその和解・共存に至るまでの道のりから始まり、第2次世界大戦まで、NZが関わってきた戦争の歴史が展示されています。特に第2次世界大戦のコーナーでは、奇跡的に死を免れた特攻隊員の記録とゼロ戦が展示されており、自分たちと10歳も離れていない若者が、戦争に巻き込まれていった現実に深く感じ入っている生徒もいました。またここには、歴史の教科書の写真で有名な降伏調印文書のオリジナルサイズのコピーも展示されています。NZは連合国軍として第2次世界大戦に加わっていましたので、戦勝国側からの視点で戦争がどうとらえられているのか、日本がどう見られていたのかを知るいい機会になるとも思います。

07 ZERO(零戦)コーナーで資料にかぶりつく

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08さすがにここでは静かに見入っていました

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この博物館では、Maori Cultural Performance(マオリ文化を紹介するパフォーマンス)催されているのですが、観覧時間の都合で一度も見たことはありませんでした。今年は専用バスを用意していただいたおかげで、生徒も私も初めてショーを観覧する機会に恵まれました。マオリの伝統衣装に身を包んだパフォーマーたちが、マオリ語と英語を交えて、マオリ文化の起源と歴史について、歌やダンスを交えて説明してくれるショーでした。特にパシフィック系の文化は綺麗なハーモニーでの歌が特徴で、力強さだけではなく優しさと繊細さを兼ね備えている印象を受けました。単なる伝統文化として保存するだけではなく、NZ人の誇りとしてマオリ文化を継承していく、そんな文化への愛情を私は感じ、羨ましく思いました。せっかくのショーですが、寝ちゃってる生徒も残念ながらいましたね。自分が興味がないから、面白くないからと、シャットダウンしてしまうのはもったいないです。誰も注意してくれないですし、怒られることもありません。ただ、その人がチャンスを1つ失うだけのことだと思います。人のせいにしないって、結構大変なんですよ、頑張ってくださいね。

09マオリパフォーマンス
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10マオリパフォーマンス
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11マオリパフォーマンス
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12公演後は一緒に写真撮ってくれます
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13男子会
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14圧倒される女子たち
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毎日駆け足で色々なものに接していきますから、十分に吸収しきっていないものもあると思います。博物館や美術館は、こちらにいる間にぜひ何度か訪れて、いろんな発見をして欲しいと思います。せっかく知らないことだらけの場所に来ているのですから、知ることを楽しんでくださいね。

15土産物屋ではしゃぐ女子
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16疲れる男子
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