マシュマロテスト 進路指導週間(11/12~11/17) その2
こんなに使える経済学 [経済学でかしこく生きる]
西武文理大学サービス経営学部 中谷勇介先生
11月14日(水)
この日は経済学の講座を覗いてみました。
行動経済学には
私たちがかしこく生きるための知恵がたくさん含まれているようです。
ナッジ(nudge),現在思考バイアス,時間選好率
この3つを分かりやすく解説していただきました。
印象に残ったのは「マシュマロテスト」。
最初の実験はアメリカ,スタンフォード大学心理学者,ウォルター ミシェルによって行われました。
最終的には600人以上が参加したといわれるマシュマロテスト。
次のように行われました。
机の上の皿にマシュマロが1個。その部屋に幼児期の子どもが通されます。
そしてこう言われます。
「このマシュマロは君にあげるよ。でも私がこの部屋を出て15分間我慢できたら,マシュマロをもう一つあげる。私がいない間に食べたら,2つ目はなしだよ。」
我慢した子どもは1/3だったそうです。
面白いのは,この子どもたちをその後10年以上にわたって追跡調査したこと。
結果は
マシュマロを食べなかったグループが周囲からより優秀と評価されたり
SAT(大学進学適正試験)でトータルスコアが平均210ポイント高かったことが認められたというもの。
そして,幼児期においてはIQより自制心の強さの方が将来のSATの点数に大きく影響することやこの効果は生涯のずっと後まで継続していることが分かったということ。
中谷先生によると,マシュマロテストの話しは経済学の授業では必ず扱う内容だということです。
この講座の最後に先生が触れたのは,
経済学を応用してみよう 勉強で成果を上げるためには?
でした。
行動経済学の説明で上げた3つのポイントをどうやって勉強の成果に応用するか?
具体的なお話しがまとめとなりました。
参加した生徒のみなさん。
ここで学んだことをうまく使えるかな?
※ マシュマロテストについてはWikipediaの記事も参考にしました。結果については若干異なる見解も紹介されていました。
木下 浩