2016年度 合唱祭【合唱祭】
「歌」の力
先日のNHK紅白歌合戦で、歌手のmiwaさんが「結」を歌っていました。今年度の本校合唱祭で最優秀賞を勝ち取った3年4組が歌った曲です。放送の中で、miwaさんはこう言っていました。「歌うことで人とのつながりを感じたり、誰かが笑顔になってくれることを大切に思っている。この歌の力を紅白を観ている皆さんに届けられるのがうれしいです」
歌には人を勇気づける力があります。言葉を交わさずとも気持ちがつながります。けれど難しいのは、歌を押し付けてもそのような力は発揮されないということです。あくまでも自発的に、「歌いたい」と思った時にだけ、その力が発揮されるものだと思います。
「今年度の合唱祭は過去最高の出来だった」そう言われる理由は、生徒達が例年以上に「歌いたい」と思ってくれたからでしょう。特に3年生の合唱から感じ取れる思いは直に心に響きました。彼らが1年生の時に担任をやらせていただいた時の記憶と相まって、その成長ぶりに心を打たれました(しかし残念ながら私は審査員ではないのです)。
歌そのものに感動することもありますが、私は、なぜその歌を歌うのか、そのバックグラウンドに感動することがよくあります。この歌をこのクラスメイトで歌いたい!という気持ちが感動へと結びつくし、困難に立ち向かって乗り越えた分だけその歌は輝くのだと思います。
もう一つの例として、ゲストの「北区民混声合唱団」さんと一緒に歌った、槙原敬之さんの「手をつなごう」。この曲は東日本大震災で被災した子供たちに向けて作曲されました。槙原さんは以下のメッセージを残しています。
こどもたちの歌声や笑い声がなくなってしまうと
どんな季節がやってきても、その季節が感じられないことがわかりました。
この歌をうたいながら、子供たちがニコニコ笑って踊ってくれたらいいなぁと思って
つくりましたので、どうぞみんなで聞いて下さい。
みんなに笑顔がもどってきますように。
私は、そんな願いがこもった歌を全校生徒で歌えたことに感動しました。
歌う事で東京成徳学園も更に笑顔が増えるといいな、思っています。
最優秀賞 3年4組
優秀賞 3年1組 3年2組 3年3組
新人賞 1年4組
ピアニスト賞 3年4組 Iさん
指揮者賞 3年1組(深谷校) Kさん