サイエンスラボ(理科実験) -ヨーグルトについて- サタプロ中学1年生
サイエンスラボ(理科実験) -ヨーグルトについて- サタプロ中学1年生 2016.12.3
5回シリーズの3回目です。
乳酸菌は糠漬けだけでなく,多くの食品に使われています。
たとえば,ヨーグルト。
このヨーグルトに含まれている乳酸菌の数を調べることができます。
今回は1グラム当たりの乳酸菌の数を希釈法により測定します。
初めに,前回の細菌検査の結果を確認します。
手のひらの形をした中に丸い模様がいくつか見えます。
細菌のコロニーです。
1つのコロニーは1つの細菌から作られたと見なして,コロニーの数を数えて細菌の数とします。
ヨーグルトの乳酸菌も,シャーレの中の寒天培地に植えつけ,後にコロニーを数えます。
大きな炎がガスバーナーから揺らいでいます。
上昇気流を起こし,空気中の細菌などがシャーレに落ちないようにするためです。
メスピペットを使っての実験は初めてです。
使い方の説明を受けても,実際に実験の場面で使用するときには戸惑いもあります。
このとき教師が直接指導することもできます。
ですがしばらく見守っていると生徒たちはすぐには教師に聞かず
まず友だちどうしで互いに確認しあっていきます。
まどろっこしいような気がしますが,このように教師がだまって見守っていることも大切なことです。
なぜならこの間,生徒たちは試行錯誤しながらコミュニケーション能力を身につけているからです。
これはサイエンス スキルにもつながっていきます。
1月10日は3学期の始業式。
校長先生のお話しがありました。
AI(人工知能)がもたらす社会の大転換とそれに向っての準備について。
そして,ピンチはチャンスにというメッセージだったと思います。
AIが将棋や囲碁で人間に負けない力を持つようになってきて
人間はどういう能力でAIと共存していくのかを考える時代になってきました。
ちょうど昨夜のNHKのニュースでもAIに数学を教えてもらっている生徒の姿が紹介されていました。
この生徒は,AIの方が分かりやすいと言います。
私たち教員もAIにとって変わられるのかなと考えてしまいました。
AIにできない教科指導とはなにか?
すでに模索が始まっています。
AIにできないことを教える。
もしかすると,このことが21世紀型社会を生き抜く力を生徒に与えることになるのかもしれません。
木下 浩