遺伝子検査を考える 中1理科最終
中学1年 生物,3学期は「遺伝子」の学習でした。
そこで,学年末試験後の授業で遺伝子検査を考えさせるアクティブラーニングを実施しました。
始めに,テレビのワイドショーで取り上げられた遺伝子検査の動画を見せ,最初のアンケートをとります。
2時間目の授業ではいろいろな情報を提示して,アクティブラーニングを開始しました。
グループで考えさせ,そしてプレゼンという流れです。
最初の考えが変化するかどうか。
4クラスの教員がそれぞれ知恵を絞って独自の展開をしました。
本年度最後の理科。
中1 4クラスすべての様子を紹介いたします。
最初のクラスです。
このクラスではイスが並べられて円陣をつくり,お互いの顔が近くなるようにして進めていきました。
実際の検査の結果を例に試料が配布され,生徒ははじめて遺伝子検査で何が分かるのか知るところとなりました。
教師は生徒の間をまわりながら考えを引き出していきます
考えをプリントに記入するときには自分の机に戻り,
議論のときには再び円陣に戻ります。
生徒どうし,そして教師の間が接近した状態で進められた授業でした。
2つ目のクラスの様子です。
このクラスは実験室で行われました。
試料の一つに手塚治虫のマンガが使われていました。
グループでの議論の後,プレゼンが行われていました。
今回のアクティビティー。
答えは1つとは限りません。
そしてどれが正しいかは分からないのです。
理科を基盤にしていますが,答えがたくさんある理科もあるのです。
なので,生徒の考えもそれぞれです。
そして,それぞれに意味があるのだと思います。
渡された試料は同じでも,それから導き出す答えは同じとは限らないのです。
3つ目のクラスです。
このクラスでは,生徒の能力についての遺伝子検査を行ったと仮定して進められていました。
こんなことが分かるの?
と目を丸くしている生徒の姿が。
プレゼンでは,
「遺伝子検査の結果はその表現の仕方でとても傷つくことがある。人が傷つかないような結果の出し方も大切ではないか。」や,
「どんなものにも良いことや悪いことがある。だからその両方を良く理解した上でどうするかを決めることが大切で,それは人によって異なっても良いのでは。」というような意見が出ていました。
4つ目のクラスです。
ここでは,エキスパート,ジグソーといったアクティブラーニングの形式をとって進めていました。
試料は4種類。
遺伝子検査とはどんなものか。
遺伝子検査のメリットは。
遺伝子検査のデメリットは。
家族のような大切な人を想うとはどういうことか。
のそれぞれに生徒が分かれて,試料を読み取っていきます。